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Inspired by Nature

大人のジュエリー選び

Contents direction_Yuri Tanaka
Photography_Shio Yoshida
Text_Keisuke Honda
Produce_Yohsuke Watanabe, Shiori Saeki(IN FOCUS inc.)

「これはこういうもの」と、1つの価値観にとらわれてしまうのはもったいない。視点を変えれば、今まで気づけなかった魅力に出会えるから。“There are sides...(多様な側面を受容する)”をテーマにした、ete bijouxの新作コレクション。美しさのあり方を自分らしく遊び心を持って探究する、創造性豊かな大人の女性に。自然から派生した都会的なインスピレーションを。

“自然”への関心が程よいぬけ感に

リサイクルシルバー 925の板材から製作した“Re-grow”のリングとバングル。型を作らずに板材をそのまま加工するため、石膏の廃棄や端材ロスを軽減。板材ジュエリーは無機質な印象になりやすいので、程よく厚みを持たせて、柔らかで上品な表情に仕上げた。身に着ければ、肌によく馴染む温かみが実感できる。“ヘアライン”と呼ばれる加工を施した表面は、風によって砂地の表面にできる模様「風紋(Wind Pattern)」をイメージ。マットな光沢感が生み出す落ち着きある佇まいと、クリアに煌めく面との対比が楽しめる。

耳元にそっと佇む、発想と遊び心

“Re-grow”のピアスは、横幅13mmと16mmの2サイズを展開。やや丸みを帯びさせたなめらかなフォルムと、リサイクルシルバー925にロウブラウンゴールドをコーティングしたプレートは、スタイリングにさりげなく取り入れるだけでしっかりとした存在感を発揮してくれる。耳元にモダンな空気感を運ぶのは、自然モチーフのテクスチャー。ete bijouxのためだけにデザインしたオリジナルのピアスキャッチで、遊び心が後ろ姿にまで行き渡る。

神秘的な魅力をミニマルに表現

「人生の羅針盤」とも呼ばれる鉱石、スカポライトをK18イエローゴールドの地金にセッティングした“Gem”。スカポライトには「意志」や「自立心」など、自分らしくあり続ける人にふさわしい石言葉も。クリアなストーンから覗くインクルージョンに同じものは2つとなく、自分だけの個性が手元に宿る。デザイン面も、ストーンの裏側でアームが直線を描くようにひと捻り。立体的なカッティングと削ぎ落とされたミニマルな世界観が、洗練されたムードを醸し出す。

削ぎ落とすことで増すモダンな煌めき

“Gem”のネックレスは、伝統的なシグネットモチーフを現代的に解釈。ダブルフェイスカットしたストーンや、平面カットのキヘイチェーンに見られるスタイリッシュなアプローチが、光を多面的に受け止め、繊細かつメリハリのついた輝きに。スカポライトの特徴である、自然現象の中で生まれた個体差のある亀裂や割れ目、気泡をそのままデザインに採用。一見爽やかに見える透き通ったストーン1つ1つが、異なる陰影を浮かばせながらモダンに揺らめく。

肌にフィットする、なめらかなアウトライン

地金の成型から、有機的なフォルムの構築やエッジの立ち具合に至るまで、微細なこだわりでミニマルなアウトラインを限りなく追求した“Lucent”のリング。時代や性別を問わないニュートラルなアイデンティティが優しく手元に沿う。K18イエローゴールドの華やかな煌めきが映し出す、ドラマティックな陰影。リング幅に合わせて地金の厚みをわずかに調整することで、肌へのフィット感はもちろん、光の印象も最大限に高めている。

一筋のラインが芯の強さを印象づける

“Lucent”のネックレスとブレスレットは、強い意志や閃きを秘めた一筋のラインが素肌の上で繊細に煌めく。最大の特徴は、K18イエローゴールドならではの華やかな質感と、しっとりとした着け心地。日常に寄り添うパートナーのような実用性と、捉える角度によって移りゆく奥深い光のあり様が、削ぎ落とされたシンプルなデザイン性の中で重なり合う。長さの調節が可能なスライドアジャスター付きなので、気分に合わせてニュアンスの幅が楽しめる。