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[ Interview ]

Past, Now and Forever

名ショップスタイリストが勧める、エターナルなジュエリーたち

Photography_Sayuri Murooka (SIGNO)
Interview&Text_Keisuke Honda
Direction_Yuri Tanaka
Produce_Yohsuke Watanabe(IN FOCUS inc.)

eteショップスタイリストであり、販売部を統括するIshiiは、ete/ete bijouxの成り立ちや表現を熟知するエキスパート的存在。そんな彼女にとって、ete bijouxはどんな存在なのだろうか? ジュエリーから辿る“自分らしさ”の目的地について。そしてete bijouxの軌跡から、その魅力を読みとる。

身に着けるのは、ジュエリーではなく“アティテュード”

店頭での接客からキャリアをスタートしたIshiiは、マネージャー職を経て、現在関東エリアを中心に販売部の採用や人材育成、研修などを統轄している。次世代へ想いを受け継ぎながら、お客様に対してブランドの魅力を誠実に伝えている彼女にとって、ete bijouxは自らを象徴する欠かせない存在になっているという。

「eteから派生するかたちで生まれたete bijouxは、eteの世界観にさらなる遊びや大人のモダンさを利かせた上質なムードが加わっています。ete bijouxを支持してくださっているお客様は、ご自身のスタイルを理解している高感度の方が多く、皆様それぞれが自分らしく自由に楽しんでいる。そんなete bijouxは、私にとって“らしさ”を相手に伝える大切な役割を担っています。職業柄、人と接する機会が多いので『存在感は出しつつ、決してうるさすぎないこと』や『相手にとって綺麗な印象を残すこと』は日頃から意識していますが、一番大切にしているのは『面白い自分でいられるかどうか』。さまざまな経験を経て、今の私が望む私らしさは『発想にオリジナリティーがあってユーモラスであること』。それが私の仕事に対する姿勢と生き方、ジュエリー選びや着け方などにもつながっています」

ストレートな気持ちと意外性の日々を積み重ねて

年齢や環境の変化によって訪れるさまざまな事象を柔軟に受け入れ、好きなものや新しいものに挑戦することで“らしさ”を輝かせる。そんな彼女のポジティブな姿勢に触れたeteショップスタイリストやお客様の中には、ジュエリーの着け方を参考にする人も多い。

「20代の頃というのは、憧れの対象や欲しいジュエリーが明確にあって、それに従った素直な着け方をしていたように思います。そこから年齢を重ねることで、好きなものを大切にしながら自分はどうしたいのか、どう見られたいのかが次第にわかってくるようになりました。今は、その日に一番身に着けたいジュエリーを決めたら、量やバランスに気を配りつつ、いかに人と被らずに私らしさが伝えられるかをスタイリングのポイントにしています」

ete bijouxの新作に登場するのは“Tone”、“Re-grow”、“Limited Stone”、“Ear Game”の4コレクション。その中からIshiiがセレクトしたのは、鎖骨の上に点在するようにブラウンダイヤモンドが煌めく“Tone”のネックレスや、“Ear Game”からはトリートブラックダイヤモンドが遊び心を覗かせる “Hug Earrings”と“Liner Cuff”など。目に留まりやすいポイントを作りつつ、あくまでも計算しきらない自然なムードを生み出すのが“彼女らしさ”。今抱いている気持ちを大切にしながら、ete bijouxの大胆でプレイフルなものづくりのストーリーを届けていく。

ete bijouxの魅力は、時代を映したモダンな輝きにある

 

「ete bijouxは少しずつかたちを変えながら、現代を歩み続けている」と話す彼女に、今回は思い入れがあるアーカイブを持参してもらい、ete bijouxの本質を振り返ってみることに。過去のコレクションを通して触れる、モダンさと大人の遊び心。

「誕生当時のete bijouxは今よりも宝飾要素が強くて、重厚なデザインが多かったように感じます。ですが、当時の私にとってete bijouxとの出会いは、“ひとつで見栄えるジュエリーの存在”に目覚めさせてくれた貴重な体験でした。大きなきっかけになったのはこの“Twinkling”のK18WGのリング(左下)。初期のデザインで5、6年ほど前に購入したものになりますが、他にも、天然石の自然なグラデーションを絵画に見立てた“Picture”のネックレスや、リサイクルシルバー925を使った“Re-grow”の有機的なフォルムのリングなど、どれもが身に着けることで“私らしさ”を表現してくれる、思い入れのある存在です。それに、現在店頭に並んでいる商品にも、アーカイブのジュエリーとの組み合わせを考慮したデザインがあります。なので、過去と現在をどうやって自分らしくアレンジしてスタイリングするかを考えることも楽しみのひとつになっています」

自分らしさを知る人へ。そして、これからも自分らしさを求める人へ。ete bijouxのジュエリーが描くストーリーは過去に縛られず、自由を謳歌し続ける人と輝く光を映し出し、さらに先へとつながっている。